顕微授精の問題点

顕微授精の問題点

顕微授精で奇形率が高くなることはないか

顕微授精をすすめられる場合、赤ちゃんの障害(奇形など) の比率が高くならないか、多くの方がもっとも気にされます。

 

顕微授精による赤ちゃんが初めて生まれてから10年以上たちましたが、今のところ通常の体外授精に比べて、明らかに異常の比率が高くなったという研究は出ていないようです。

 

ICSIで妊娠した時の流産率が約20%とされています。
自然妊娠の場合の流産率よりやや高いと言えます。

 

また体外授精と同様、自然妊娠に比べ2児以上の多胎妊娠の比率が高くなる傾向があります。
このため多胎妊娠の結果生じる、早産に伴う障害が増える可能性がないとは言い切れません。

 

顕微授精と年齢

顕微授精の治療が行われるのは、精子に問題がある場合に多いですが、同時に目的となる卵の質が問題となる時があります。

 

女性の年齢が若く卵の質がよければ顕微授精でも精子が入りやすいということがあります。

 

早くから精子に問題があることが分かっており、顕微授精の他に治療の方法がないと分かっている方は、早めに治療を受けることも選択の一つです。

特殊な治療方法

夫に精子が全くいない時、他人の精子を使った人工授精(AID)を行うことがあります。
他人の精子を用いて人工授精を行うわけですから、ご夫婦の十分な話し合いが大切です。

 

現在このAIDを行っている施設は限られていますので、医師とよく相談しましょう。
不妊の専門医はAIDについてよく相談にのってくれるでしょう。

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