体外受精で妊娠するという事

はじめての体外受精児ルイーズ・ブラウンが誕生したのは1978年。
そのころ、「試験管ベイビー」という言葉が流行したのをご記憶の人もいるかもしれません。

 

しかし、この言葉は体外受精の本来の姿を映していないうえ、多少差別的な響きも含まれており、ときの経過とともにだんだん使われなくなりました。

 

そして現在。わが国では年間2万人近い子供が体外受精による妊娠で誕生しています。
これは、生まれてくる子供の約60人にひとりが、体外受精児であることを意味しているのです。体外受精は、すでに市民権を得た医療だといっていいでしょう。

 

とはいえ、体外受精にトライするひとびとのなかにも、やはり心理的抵抗があるというカップルが少なくありません。

 

また、体外受精に関してまったく知識のない人々の一部に、いまだ偏見が存在しているのも事実でしょう。

 

しかし、体外受精によって子供を授かった女性たちの声を聞くと、彼女たちのほとんどすべてが「通常の妊娠と変わらない」と思っていることがわかりました。

 

ある女性は「私はこの子が大きくなったら、体外受精によって授かったことを、子供にカミングアウトする」と断言しています。

 

さらに、別の女性は「通常の自然妊娠であれば、妊娠した事実を何カ月か経ってから知るものだけれど、私たちはこの子が卵の時から知っている。
スタートラインはむしろ私たちの方が早いのだ」と言って胸を張りました。

 

また、最近は、体外受精を行うほとんどすべての医療機関において、「体外受精説明会」などが行われているのですが、そうした場所に、共通の悩みを持つ女性たちが、友だち同士で参加しているという詰も耳にしました。

 

こういう光景は、ひと昔前ではとても考えられなかったことだと思います。
ともあれ、体外受精に対する、カップル--とりわけ女性側の受け止め方は、近年急速に変わってきています。

 

きっと、自然妊娠であれ、体外受精による妊娠であれ、カップルの愛情のあるところに子供は生まれ落ちるべきだという考え方が根づいてきた証なのでしょう。

 

これからは「体外受精による妊娠も、選択肢のひとつ」という時代なのかもしれません

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